ぷらこあ

ゆるふわゲームクリエイター / イベントオーガナイザーを目指してます

インタラクティブミュージック発表会2018で発表してきました!

インタラクティブミュージック?

"インタラクティブミュージック" に対する定義は考え方によって狭く/広くすることが出来ます。

ゲームや映像などにおいて音楽を適応する際に、任意の変数 (ゲーム上のパラメータやシーンの展開など) に合わせて音楽が可変する (テンポが変化したり展開が変わったりする) ことをイメージする人が多いかもしれません。最近話題になった @geekdrums さんの以下のまとめを見ると少しイメージしやすくなりそう。

note.mu

また再生される音楽に対して、ゲームの進行を適応する、音楽ゲームに近いアプローチをインタラクティブミュージックに含めるかどうかも人によって認識が異なっていたりします。

インタラクティブミュージック発表会2018

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interactivemusic201803.peatix.com

今回参加した "インタラクティブミュージック発表会2018" では、上記の定義をひっくるめて (広義に解釈して) 音楽と音楽以外のコンテンツが双方向に作用しているような "新しい音楽体験" の事例を発表する場として開催されました。

そんな会に、そうそうたる面々の中にしれっと混じって発表させて頂きました。

発表内容

www.slideshare.net

2017年4月に unityroom というサイトで開催されたイベント Unity1週間ゲームジャム に参加した時に作成したゲームである「BounceShouter」の紹介をしました。これは「再生される音楽に対して、ゲームの進行を適応する」ということをしており、音楽に合わせてブロックやボールを出現させています。

ゲームは下記のURLからPCブラウザで遊ぶことが出来るので是非遊んでください!

Bounce Shooter | 無料ゲーム投稿サイト unityroom - Unityのゲームをアップロードして公開しよう

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感想

音楽理論的なアプローチ、技術的なアプローチ、インタラクティブミュージックの根本的な楽しさについてなど、様々な視点から発表があり、とても刺激を受けました。自分はまだインタラクティブミュージックに足のつま先くらいしか浸かっていないのですが、今後学習したり試したりしていきたい、そう思えるきっかけが掴めるとても素敵な勉強会でした。次回以降定期的に開催されるということなので、また参加しに行きますー!

音楽と映像のマルチモーダル・コミュニケーション | 岩宮 眞一郎 |本 | 通販 | Amazon

発表の中で紹介されていたこちらの本は是非とも読みたい。音楽と映像が合っているとは一体どういうことなんだ...!!

最後の懇親会のサンドイッチも美味しかった!試遊会ではプレイして頂きありがとうございましたー!

インタラクティブミュージックの事例を集めるScrapBox

最後に @geekdrums さんがScrapBoxというサービスを利用してインタラクティブミュージックの事例を集めようという試みを発表されました。

scrapbox.io

こちらにインタラクティブミュージックに関連する事例/発表/記事の情報を投稿することができます。冒頭で紹介したゼルダの記事などからインタラクティブミュージックという分野に興味を持った方などは必見です。

scrapbox.io

タグ一覧を見るだけで、インタラクティブミュージックってこんなにパターンがあるんだなぁ、と感じられて面白い。

scrapbox.io

こちらのページの下部から "インタラクティブミュージック発表会2018" で発表された作品やスライドを見ることができます。

ゲームを作る時に参考にする読み物📚

会社で「ゲームの面白さってなんだっけ」みたいな話が出た時にいくつか資料を貼り付けたのですが「軽くでいいからまとまっていると嬉しい!」というお声を頂いたので、ゆるゆるまとめます (前職からの受け売り感はあるけど私は強く生きる / 不定期に更新するかもしないかも)

遊び

ameblo.jp

japan.unity3d.com

  • Unityが提供する「あそびのデザイン講座」というコンテンツ
  • 「楽しいゲーム」や「面白いゲーム」はあるけど、楽しいとか面白いって何?
  • 第0回のコンテンツとして上記のカイヨワの遊びの分類が掲載されていたりする
  • 第1回以降はUnityを使って実際にゲームを組み立てる

ゲームデザイン

www.slideshare.net

  • 人間は要素をコントラストの差が大きいほどより認識することができる
  • リスクとリターン、アクションとリアクション
  • リソース、レベルデザインにおいても適応できる
    • パラメータ上で数値を2倍にすると,プレイヤーは2倍強くなるか? (実際に感じる強さとのズレ)

news.denfaminicogamer.jp

  • 「ゲーム性」を「かけひき」リスクとリターンと表現
  • 「ゲーム性」以外の楽しみも存在する
    • リスクとリターンで全てのゲームの面白さを説明できるわけでは無い点に注意

www.slideshare.net

ワンダールクス - 全てのゲームを照らし出す統一理論

  • ワンダールクスという理論
  • ゲームデザインの魔導書 の中に掲載
  • ゲームのレイヤーをタイムスケールに応じて「情報」「反応」「遊戯」「進行」に分解できる
  • ゲームのデザインに応じてレイヤー毎の大きさは異なるが、相互のレイヤーで補完することもできる
  • 自分のゲームを客観的に表現し、評価するための手段として使用できる

www.slideshare.net

  • レベルに変化を付ける
    • ユーザが単純な行動ができる限界時間、ユーザが飽きるまでの限界時間にイベントを挟み込む
  • 各レベルにおけるデザインスコープからデザインドキュメントを作成
    • 目的や難易度、想定するパーティ構成など
  • レベルデザインや配置で語るナラティブ

blogs.itmedia.co.jp

  • フロー体験
  • 能力に対して挑戦レベルが高すぎない (不安領域)
  • 能力に対して挑戦レベルが低すぎない (退屈領域)
  • 自己統制感を感じる
    • 運に頼らず、自分が物事を制御している感覚 (= 頭を使う)
  • 直接的なフィードバックがある
    • 即座にそれは良いか、よくないかのFBがある
  • 集中を妨げる外乱がシャットアウトされている
    • その物事を実施している時、外部から通知などが来ない

プロトタイピング

www.slideshare.net

  • ゲーム開発における楽しさを見つけるための難しさ
  • 「面白いゲーム考えた」「実際に作ったら楽しく無い」 = 蜃気楼
  • 蜃気楼を考慮した開発を行う、最小限を素早く実装

labs.skyland.vc

www.slideshare.net

マネジメント

ゲーム開発 プロジェクトマネジメント講座 - SQUARE ENIX

その他

www.nintendo.co.jp

Studio | Oink Games

gamebiz.jp

  • ターゲット設定の話
  • "未来のおもしろさを発案するのは、上司でもお客様でもなく、提案者である「自分」以外にいないのです"
  • "多くのヒットメーカーが「半径5メートル以内にいる身近な人」をターゲットにしているという事"

Gotanda.unity #5 in 株式会社meleap @港区芝公園を開催しました!

Gotanda.unity (ごたゆに) とは?

gotanda-unity.connpass.com

Gotanda.unity は五反田 のUnityクリエイターによるコミュニティです。 主なコンセプトとして以下のようなものがあります。

  • 企業や個人が持っているUnityノウハウを共有する場として機能する
  • 主に企業や個人にスポットを当てて、各自のプレゼンス(業界における価値や存在感)を向上する機会として機能する
  • Unityクリエイター同士の交流の場として機能する

■ 現在隔月で勉強会を開催しています。コンテンツはトークとLTの2軸で、特にLTは誰でも発表できるようになっています。初めての発表の機会にも是非ご利用いただけるととても嬉しく思います。

■ 初めは五反田近辺で開催していましたが、参加者の規模が大きくなってきたことにより適切なサイズの会場が見つからなくなってきたことや、様々なUnityを扱う会社さんを訪問してみたいという思いから、今回の第5回からは五反田外での開催も視野に入れています (ウチの会場使っていいよ!という方がいらっしゃいましたらご一報頂けますとハンパなく興奮します///)

■ 自分 ( @lycoris102 )とタノシム株式会社より @pinori さんと株式会社キッズスターより @monry さんが中心となって企画/運営しています。

Gotanda.unity #5 in 株式会社meleap @港区芝公園

gotanda-unity.connpass.com

というわけで、第5回目は 株式会社meleap さんにお邪魔しました。第4回に参加して頂いた新木さん ( @borialis14 )に「もし良かったら次回meleapでどうですか!」とお声がけ頂いたこともあり、甘えてしまいました!

meleapはARスポーツコンテンツであるHADOを開発している会社さんです。なので、今回はHADOの技術トークとHADOの体験会で、HADOやxR技術に関する知見を学ぼうというコンセプトで開催させていただきました。

www.youtube.com

当日の様子

(楽しみすぎて朝から名札を作っちゃう図)

当日はなんとYoutubeLiveへの配信も行われました (出来ますけどやりましょうか、ってお声がけ頂いた!) まっすー。 ( @trapple ) さん、ご対応ありがとうございましたー!🎉🎉🎉

(Gotanda.unityが初登壇の機会として機能するというのめちゃくちゃ嬉しい)

(このツイートの後、無事に発表に間に合いました...!!)

懇親会では タノシム株式会社 さんと 株式会社キッズスター さんの協賛で 🍣が提供されました!

HADOを順番に体験しつつ、片や 🍣を片手に懇親会、いい感じのスタイルでしたね!

謝辞

今回快く会場を提供してくださり、当日もお手伝い頂いた @borialis14 さんと株式会社meleapの皆さま (普段 HADO のイベント運営等もされているということもあり、めちゃくちゃ手際が良く感動しました...!!) トークして頂いた @Gaur24 さんにLTを申しこんで頂いた皆さん

皆さんのおかげでとても盛り上がるイベントになりました!本当にありがとうございました!🙇🙇🙇

そして運営を一緒に行っている @pinori さんと @monry さんにも圧倒的感謝...!! 🎉

次回について

次回は今のところ、5月23日(水)を仮日程として準備をしております。 Unite2018 の後なので、Uniteで発表されたトークや技術に関連した発表が出ることを少しだけ期待したりしていなかったり。 まだまだ仮ですが、LTを中心とした会をやってみようと考えているので、皆さんのお申し込みをお待ちしておりますー!初トークの機会としても是非ご活用ください!

大体1月前を目処としてイベントページを公開します。 connpassのグループ に所属することで、イベント公開時にメール通知を受け取ることが出来ます。もし良かったら参加してください!💪