インタラクティブミュージック発表会2018で発表してきました!
インタラクティブミュージック?
"インタラクティブミュージック" に対する定義は考え方によって狭く/広くすることが出来ます。
ゲームや映像などにおいて音楽を適応する際に、任意の変数 (ゲーム上のパラメータやシーンの展開など) に合わせて音楽が可変する (テンポが変化したり展開が変わったりする) ことをイメージする人が多いかもしれません。最近話題になった @geekdrums さんの以下のまとめを見ると少しイメージしやすくなりそう。
また再生される音楽に対して、ゲームの進行を適応する、音楽ゲームに近いアプローチをインタラクティブミュージックに含めるかどうかも人によって認識が異なっていたりします。
インタラクティブミュージック発表会2018
interactivemusic201803.peatix.com
今回参加した "インタラクティブミュージック発表会2018" では、上記の定義をひっくるめて (広義に解釈して) 音楽と音楽以外のコンテンツが双方向に作用しているような "新しい音楽体験" の事例を発表する場として開催されました。
かっこいい! #IMken pic.twitter.com/kyiiBFv8tE
— 青木とと(ˊᗜˋ*) (@lycoris102) 2018年3月25日
そんな会に、そうそうたる面々の中にしれっと混じって発表させて頂きました。
発表内容
www.slideshare.net
2017年4月に unityroom というサイトで開催されたイベント Unity1週間ゲームジャム に参加した時に作成したゲームである「BounceShouter」の紹介をしました。これは「再生される音楽に対して、ゲームの進行を適応する」ということをしており、音楽に合わせてブロックやボールを出現させています。
ゲームは下記のURLからPCブラウザで遊ぶことが出来るので是非遊んでください!
Bounce Shooter | 無料ゲーム投稿サイト unityroom - Unityのゲームをアップロードして公開しよう
感想
音楽理論的なアプローチ、技術的なアプローチ、インタラクティブミュージックの根本的な楽しさについてなど、様々な視点から発表があり、とても刺激を受けました。自分はまだインタラクティブミュージックに足のつま先くらいしか浸かっていないのですが、今後学習したり試したりしていきたい、そう思えるきっかけが掴めるとても素敵な勉強会でした。次回以降定期的に開催されるということなので、また参加しに行きますー!
音楽と映像のマルチモーダル・コミュニケーション | 岩宮 眞一郎 |本 | 通販 | Amazon
発表の中で紹介されていたこちらの本は是非とも読みたい。音楽と映像が合っているとは一体どういうことなんだ...!!
試遊会/懇親会なう!サンドイッチパーティーだ! #IMken pic.twitter.com/FMrkiNlPqa
— 青木とと(ˊᗜˋ*) (@lycoris102) 2018年3月25日
最後の懇親会のサンドイッチも美味しかった!試遊会ではプレイして頂きありがとうございましたー!
インタラクティブミュージックの事例を集めるScrapBox
インタラクティブミュージック発表会 #IMken に参加していただいた皆様ありがとうございます!本日最後に紹介した、IM事例のScrapBoxはこちらです>>interactivemusic - Scrapbox https://t.co/EXqEWTnLB4 pic.twitter.com/VYTNeCePtU
— じーくどらむす (@geekdrums) 2018年3月25日
最後に @geekdrums さんがScrapBoxというサービスを利用してインタラクティブミュージックの事例を集めようという試みを発表されました。
こちらにインタラクティブミュージックに関連する事例/発表/記事の情報を投稿することができます。冒頭で紹介したゼルダの記事などからインタラクティブミュージックという分野に興味を持った方などは必見です。
タグ一覧を見るだけで、インタラクティブミュージックってこんなにパターンがあるんだなぁ、と感じられて面白い。
こちらのページの下部から "インタラクティブミュージック発表会2018" で発表された作品やスライドを見ることができます。
ゲームを作る時に参考にする読み物📚
会社で「ゲームの面白さってなんだっけ」みたいな話が出た時にいくつか資料を貼り付けたのですが「軽くでいいからまとまっていると嬉しい!」というお声を頂いたので、ゆるゆるまとめます (前職からの受け売り感はあるけど私は強く生きる / 不定期に更新するかもしないかも)
遊び
- 遊びと人間 (講談社学術文庫) | ロジェ カイヨワ, 多田 道太郎, 塚崎 幹夫 |本 | 通販 | Amazon
- カイヨワの遊びの4分類
- 競争(アゴン) かけっこ、スポーツ ... etc
- 偶然(アレア) じゃんけん、ギャンブル ... etc
- 模倣(ミミクリ) おままごと、演劇 ... etc
- めまい(イリンクス) ぶらんこ、ジェットコースター ... etc
- 遊びに内在する面白さの軸を表現したもの
- ゲームの特定の要素がどの遊びを体現しているのかを表現する材料としても使用できる
- Unityが提供する「あそびのデザイン講座」というコンテンツ
- 「楽しいゲーム」や「面白いゲーム」はあるけど、楽しいとか面白いって何?
- 第0回のコンテンツとして上記のカイヨワの遊びの分類が掲載されていたりする
- 第1回以降はUnityを使って実際にゲームを組み立てる
ゲームデザイン
www.slideshare.net
- 人間は要素をコントラストの差が大きいほどより認識することができる
- リスクとリターン、アクションとリアクション
- リソース、レベルデザインにおいても適応できる
- パラメータ上で数値を2倍にすると,プレイヤーは2倍強くなるか? (実際に感じる強さとのズレ)
- 「ゲーム性」を「かけひき」リスクとリターンと表現
- 「ゲーム性」以外の楽しみも存在する
- リスクとリターンで全てのゲームの面白さを説明できるわけでは無い点に注意
- ビジネスを変える「ゲームニクス」 | サイトウ・アキヒロ, 鴫原盛之 |本 | 通販 | Amazon
- ゲームニクスはおもてなしの文化
- さりげないおもてなし、和の心そのもの
- ワンダールクスという理論
- ゲームデザインの魔導書 の中に掲載
- ゲームのレイヤーをタイムスケールに応じて「情報」「反応」「遊戯」「進行」に分解できる
- ゲームのデザインに応じてレイヤー毎の大きさは異なるが、相互のレイヤーで補完することもできる
- 自分のゲームを客観的に表現し、評価するための手段として使用できる
www.slideshare.net
- レベルに変化を付ける
- ユーザが単純な行動ができる限界時間、ユーザが飽きるまでの限界時間にイベントを挟み込む
- 各レベルにおけるデザインスコープからデザインドキュメントを作成
- 目的や難易度、想定するパーティ構成など
- レベルデザインや配置で語るナラティブ
- フロー体験
- 能力に対して挑戦レベルが高すぎない (不安領域)
- 能力に対して挑戦レベルが低すぎない (退屈領域)
- 自己統制感を感じる
- 運に頼らず、自分が物事を制御している感覚 (= 頭を使う)
- 直接的なフィードバックがある
- 即座にそれは良いか、よくないかのFBがある
- 集中を妨げる外乱がシャットアウトされている
- その物事を実施している時、外部から通知などが来ない
プロトタイピング
- ゲーム開発における楽しさを見つけるための難しさ
- 「面白いゲーム考えた」「実際に作ったら楽しく無い」 = 蜃気楼
- 蜃気楼を考慮した開発を行う、最小限を素早く実装
www.slideshare.net
マネジメント
ゲーム開発 プロジェクトマネジメント講座 - SQUARE ENIX
その他
- GDC2018でも話があった が スプラの制作過程の話 など、今読み返しても面白い話が多い
- OinkGamesのブログ
- オインクゲームズのコンポーネントデザイン - Studio | Oink Games みたいなボドゲのコンポーネントの話も面白い
- ターゲット設定の話
- "未来のおもしろさを発案するのは、上司でもお客様でもなく、提案者である「自分」以外にいないのです"
- "多くのヒットメーカーが「半径5メートル以内にいる身近な人」をターゲットにしているという事"
Gotanda.unity #5 in 株式会社meleap @港区芝公園を開催しました!
Gotanda.unity (ごたゆに) とは?
Gotanda.unity は五反田 発 のUnityクリエイターによるコミュニティです。 主なコンセプトとして以下のようなものがあります。
- 企業や個人が持っているUnityノウハウを共有する場として機能する
- 主に企業や個人にスポットを当てて、各自のプレゼンス(業界における価値や存在感)を向上する機会として機能する
- Unityクリエイター同士の交流の場として機能する
■ 現在隔月で勉強会を開催しています。コンテンツはトークとLTの2軸で、特にLTは誰でも発表できるようになっています。初めての発表の機会にも是非ご利用いただけるととても嬉しく思います。
■ 初めは五反田近辺で開催していましたが、参加者の規模が大きくなってきたことにより適切なサイズの会場が見つからなくなってきたことや、様々なUnityを扱う会社さんを訪問してみたいという思いから、今回の第5回からは五反田外での開催も視野に入れています (ウチの会場使っていいよ!という方がいらっしゃいましたらご一報頂けますとハンパなく興奮します///)
■ 自分 ( @lycoris102 )とタノシム株式会社より @pinori さんと株式会社キッズスターより @monry さんが中心となって企画/運営しています。
Gotanda.unity #5 in 株式会社meleap @港区芝公園
というわけで、第5回目は 株式会社meleap さんにお邪魔しました。第4回に参加して頂いた新木さん ( @borialis14 )に「もし良かったら次回meleapでどうですか!」とお声がけ頂いたこともあり、甘えてしまいました!
meleapはARスポーツコンテンツであるHADOを開発している会社さんです。なので、今回はHADOの技術トークとHADOの体験会で、HADOやxR技術に関する知見を学ぼうというコンセプトで開催させていただきました。
当日の様子
IT系勉強会は顔とアイコンと名前が一致しないの辛いので https://t.co/OWoNyLhGS9 を使ってネームプレートを用意しました (一応現時点で参加登録された方の全員分あります) #gotandaunity pic.twitter.com/Y1pouDdxCD
— 青木とと(ˊᗜˋ*) (@lycoris102) 2018年3月20日
(楽しみすぎて朝から名札を作っちゃう図)
受付中です! #gotandaunity pic.twitter.com/qwpxc4NZQP
— 青木とと(ˊᗜˋ*) (@lycoris102) 2018年3月20日
はじまったお! #gotandaunity pic.twitter.com/zxAbDLIRjl
— あいかちゃん (@aicayamazaki) 2018年3月20日
Gotanda Unity #5 https://t.co/0Hr4oAjNkW もう少ししたらこちらのURLで生配信します!! #gotandaunity
— まっすー。 (@trapple) 2018年3月20日
当日はなんとYoutubeLiveへの配信も行われました (出来ますけどやりましょうか、ってお声がけ頂いた!) まっすー。 ( @trapple ) さん、ご対応ありがとうございましたー!🎉🎉🎉
資料アップロードしました!
— がうる (@Gaur24) 2018年3月20日
HADOにおけるUniRxのObjectPool https://t.co/BPFtlKM44uhttps://t.co/t2nGLNmPLX#gotandaunity #HADO
というわけでGotanda.unityで初登壇かましました
— がうる (@Gaur24) 2018年3月20日
スクリプトの話ばっかりですいません
ManabiyaではHADOのシステム全体についてざっくり話す予定で登壇するのでがんばります(今から資料作ります#gotandaunity #MANABIYA #HADO
(Gotanda.unityが初登壇の機会として機能するというのめちゃくちゃ嬉しい)
昨夜お話させて頂いた #gotandaunity のトーク映像です!
— 新木 仁士 (@borialis14) 2018年3月21日
36:49から #リアルアバター を #HADO の世界に持ち込んだら、という夢を語ってます! #VR と #AR
が混じり合う世界はすぐそこまで来てます!
新木のお喋り「リアルアバター→ #VRChat →HADO!?」は22:26からスタートです!#realavatar https://t.co/d6fEgEhNww
本日のごたゆにでLTしたスライドをアップ。 #gotandaunity 縦横フリースタイルで遊ぶ、スマホゲームの振り返り https://t.co/GQ9lZSamxB @SlideShareさんから
— hamazaki@BBBreakerβ公開中! (@hamazaki_f) 2018年3月20日
先程発表した内容がまとまった記事になりますー
— gremito (@grem_ito) 2018年3月20日
良かったら見てください><
AWS S3を使ってUnity WebGLの開発で起こったこと。https://t.co/En0dnmD50g#gotandaunity
超地味なツールの話の資料公開しました。https://t.co/OMpo14UUbH
— 小林 拓 (@taptappun) 2018年3月20日
あと、記事の中で話していた。Qiitaの記事はこちらになります。https://t.co/Jk55ZZftvv
こちらは人の記事ですが...https://t.co/xBi1ejDXpf#gotandaunity
会場に間に合わなかったのでLT資料の残骸を放出します https://t.co/aMxMIsllKc
— いも@efb~相手は死ぬ~ (@adarapata) 2018年3月20日
(このツイートの後、無事に発表に間に合いました...!!)
Zenjectはある程度前提知識が必要なライブラリなので、この資料が雰囲気をつかむのにいいんじゃないかな!https://t.co/mTNaxmcdc4
— とり(torisoup) (@toRisouP) 2018年3月20日
#gotandaunity
HADOと🍣🍣🍣 #gotandaunity pic.twitter.com/2Uk9aaEOZq
— 青木とと(ˊᗜˋ*) (@lycoris102) 2018年3月20日
懇親会では タノシム株式会社 さんと 株式会社キッズスター さんの協賛で 🍣が提供されました!
meleap社員さんによるHADOデモ #gotandaunity pic.twitter.com/n4iLkW1xko
— 青木とと(ˊᗜˋ*) (@lycoris102) 2018年3月20日
楽しそう! #gotandaunity pic.twitter.com/dEoArBpSpc
— 青木とと(ˊᗜˋ*) (@lycoris102) 2018年3月20日
片やUnityトークで盛り上がる感じも良い良い #gotandaunity pic.twitter.com/wvI0DKtQca
— 青木とと(ˊᗜˋ*) (@lycoris102) 2018年3月20日
HADOを順番に体験しつつ、片や 🍣を片手に懇親会、いい感じのスタイルでしたね!
謝辞
今回快く会場を提供してくださり、当日もお手伝い頂いた @borialis14 さんと株式会社meleapの皆さま (普段 HADO のイベント運営等もされているということもあり、めちゃくちゃ手際が良く感動しました...!!) トークして頂いた @Gaur24 さんにLTを申しこんで頂いた皆さん
皆さんのおかげでとても盛り上がるイベントになりました!本当にありがとうございました!🙇🙇🙇
そして運営を一緒に行っている @pinori さんと @monry さんにも圧倒的感謝...!! 🎉
次回について
次回は今のところ、5月23日(水)を仮日程として準備をしております。 Unite2018 の後なので、Uniteで発表されたトークや技術に関連した発表が出ることを少しだけ期待したりしていなかったり。 まだまだ仮ですが、LTを中心とした会をやってみようと考えているので、皆さんのお申し込みをお待ちしておりますー!初トークの機会としても是非ご活用ください!
大体1月前を目処としてイベントページを公開します。 connpassのグループ に所属することで、イベント公開時にメール通知を受け取ることが出来ます。もし良かったら参加してください!💪