ぷらこあ

ゆるふわゲームクリエイター / イベントオーガナイザーを目指してます

楽天声優ハッカソン成果物「仕返しスナイパー★」

楽天声優ハッカソンに参加しました

rakutenwebservice.doorkeeper.jp

  • 2/27(土), 28(日) の2日間、二子玉川にある楽天クリムゾンハウスにて
  • 今回は会社のゲームジャム部のメンバー4人でチームを組み参加しました

成果物「仕返しスナイパー★」

動画

youtu.be

ハッカソン終了時点での成果物です

概要

  • ハコスコを使ったゆるふわ系VRスナイプゲーム
  • あなたは「仕返し屋」となって依頼人の代わりに仕返しをします。
  • 依頼人の声を頼りにターゲットロックオン!
    • 依頼人によっては曖昧なヒントを出すことも…?

開発過程について

環境

  • 今回は25チーム参加し、各チーム毎に会議室が割り当てられました
    • チームによってはアニメを見たり体操したりしてた
  • また前面ホワイトボード/プロジェクター使用可というのが素敵でした
    • イデア書いたり、タスクや成果物映して進捗確認したり…

f:id:lycoris102:20160304012534j:plain:w400

▲マック食べてる

役割分担

  • @mustankatti : 何でも屋さん、ボクセル/BGMの作成、ヒント周りの実装
  • @ekimemoxtsu : 主にボクセル/デザイン周り、および声のディレクション
  • @akihiro_0228 : セリフ(台本)の作成、音声データの切り分け、発表用の資料作成
  • @lycoris102 (自分) : 主にゲームロジックの実装を担当 (Unity)

gyazo.com ▲メンバーの作ったボクセル、可愛い!

イデア

  • 事前に何回かメンバーでブレストを実施して大まかな方向性の擦り合わせ
    • A5の紙にアイデアをひたすら書き互いに発表するスタイル
  • コアになった意見は以下の通り
    • VRへのチャレンジ
    • 声が無いと成立しないゲーム
    • 双方向にコミュニケーションする
      • 時間がなくてオミットしたけど音声入力をフックにアクションしたかった
    • 複雑な説明をしなくても、役割から何をしたら良いのか分かる
      • スナイパー = 照準を合わせて撃つ
  • そこから各メンバーの出来ること(ボクセル)から大まかな世界観が決まる感じに

タスク管理

  • Googleスプレッドシートを使用しました
    • ハッカソン/ゲームジャムレベルなら一覧性を持てて使いやすい
      • レビューや確認などの複雑なステータスを持つ必要が無い
      • 都度コメント残せたりするのも良い
    • 以下の様に段階を分けて目標設定
      • α: ゲームのメイン箇所が動作する (〜1日目 19:00)
      • β:一連のゲームサイクルが体験出来る (〜2日 朝9:00)
      • 最終発表: クオリティアップ (〜2日目 15:00(開発終了))
    • 「データの検証」で予めプルダウンを作成しつつ「条件付き書式」で色を付けると可読性高まる!

gyazo.com

声優さんレコーディング

  • 16時-深夜2時 / 朝6時-14時の間が声優さんの収録可能時刻でした

    • チーム毎に30分の枠を3回まで予約する感じのシステム
    • とてもハードだと思う… 本当にお疲れ様です、ありがとうございました!
  • 今回、自分たちのチームは菅沼千紗さんにお願いしました!

    • (3役 * (服パーツ + 靴パーツ + アクセサリー + 成功 + 失敗 + 相づち) + タイトルコール) くらいのボリューム感
      • 役1: 内気な女子高生
        • 「焼きそばパン…割りこまれて買えなかったの…。仕返し…して…?」
      • 役2: 明るい小学生
        • 「ラジコンで遊んでたんだけど、ちょっと目を話した隙に盗まれちゃったんだ!取り返したいんだ!お願い!」
      • 役3: 純粋無垢な幼女
        • 「あのね…?お母さんを困らせる人がいるの。お願い、お母さんを守って!」
  • 自分は声優さん(声)に詳しくないのでディレクションは他のメンバーにお任せしてしまった…

    • 自分はもう何が来ても満足しちゃいそうだった…
      • ただ依頼側もある程度の指標を持って行かないと相手も自信持ってやれない
      • 自分たちは台本と設定を持って行ったけど、「このキャラで!」と動画を見せたチームもあったみたい
    • もう目の前で可愛らしい声が聞けただけで満足でした…!!

Unity実装(使用アセット紹介)

  • 今回もUnityさんからバウチャーカード$50分頂きました!

SimpliCity Starter Kit

https://www.assetstore.unity3d.com/jp/#!/content/38284

  • MagicaVoxel とシナジーのある舞台のモデルを探して一目惚れして購入
  • 1から組み立てるのは大変なのでサンプルシーンを切り貼りしてステージを作成

LC VR Kit EX

https://www.assetstore.unity3d.com/jp/#!/content/42848

  • 一度自前でジャイロによる見回し実装をしたけどガタガタして気持ち悪い感じに
    • 最終的には自分の所持するAndroid端末だけおかしかったっぽい
    • お金の力で解決することにしました!!!
  • サンプルシーンおよびドキュメントがある程度整っているのが良い
  • 単眼/双眼、それぞれのケースでも対応出来るのもいい感じ
  • シューティング部分に関してもそれっぽい実装がサンプルにある
    • けど自前で調整したかったので結局、カメラからRaycast飛ばすような感じに…

Easy Masking Transition

https://www.assetstore.unity3d.com/jp/#!/content/8734

  • 以前買ったトランジション(画面切り替え演出)アセット
  • デフォルトのパターンテクスチャが充実してて演出的には最高
    • (要検証) これ端末ビルドして使用するとかなり重たい気がするのだけど気のせいかな…

Android Speech TTS

https://www.assetstore.unity3d.com/jp/#!/content/45168

  • 買ったけど!結局使ってない!!
  • Android側の機能(音声認識/TTS)へのアクセスプラグイン
  • もう少し余裕があれば「コミュニケーションをする」アプリにしたかった…
    • 「ヒント教えて?」「赤い服を着ていたような気がする」

Unity実装(雑感)

  • 結構愚直で泥臭い実装してしまったので特に書くことないけど1点だけ…

マルチシーンエディティングの便利さを痛感

  • Unity5.3から入ったマルチシーンエディティング、良いです!
    • アセットのサンプルシーンから必要な要素だけmainシーンに持って来たり
    • mainシーンに重ねてUIシーンを表示するアプローチいい感じです!
      • 今まではSetActiveで管理してたけどなんだかんだで1シーンでmainゲームとresultUIどっちも管理するの面倒
using UnityEngine.SceneManagement;

# 現在のシーンの読み込みを破棄して新しいシーンを読み込み
SceneManager.LoadScene("main", LoadSceneMode.Single);

# 現在のシーンを破棄しないで新しいシーンを読み込み
SceneManager.LoadScene("result", LoadSceneMode.Additive);

感想

自分のチーム/成果物について

素敵なメンバーに囲まれて作業出来て幸せでした!

  • このメンバーだから作れるものが出来たと思う

完成度に関してはかなりトップのほうだと自負出来る!

  • 一通り遊べるゲームループは実装出来た
    • 一人でやるとタイトルやリザルト周りは手が回らないことが多い…
  • BGM/SE等の演出面のサポート (ゲームとしての歯抜けがあまり無い)
    • 審査員の稲川さんからもご指摘あった通り、倒した時のフィードバックだっけ妥協せず実装しておけば良かった…

発表に関して

試遊会のロケーションをもう少し想像して挑めば良かった…

  • 25チームがそんなに広くないスペースで音系のアプリをデモする恐怖
    • 「声優の声が聞こえない!(聴こえにくい)」
    • イヤホンをローソンで買ってくれば良かったとちょっと後悔している
    • 会議室でそのまま実施するという手段もあったかなと思いつつ

もう少し発表に視点を向けた準備をするべきだった

  • 今回は試遊会があったから良かったけど、無かったら何も伝わらなかった
    • 特にVR系のアプリはプレゼン手段を予め考えないと本当にしんどい
  • 工夫したコアバリューを伝えられるように私はなりたい
    • メンバーが工夫した努力の汲み取りを発表者は怠ってはいけない

デモについて

  • twitter上とかで色々話題になってる話題になってる事柄
    • 「自己紹介するな、デモをしろ!」の話
  • 自分個人の見解として運営側と審査員側で齟齬があったと感じています
    • 「プレゼン用の資料(スライド)を作ってください」という指示があった認識でいる
    • その前提を知らずに「デモを評価するぜ!」はちょっと可哀想だったなと思った…
      • 自己紹介はともかく、発表のコツみたいなのを (主に学生さんに) お伝えしても良かったとは思う
  • 自チームはゲームサイクルが1〜2分だったのでデモ基準で伝えようと決めていました
    • あくまで動くものを見せたい (見せないと伝わらない) と思っていた
    • 自分たちが伝えたいものに合わせて、発表内容(手段)を工夫すれば良い
      • でも中間発表の寸劇は完全に滑りましたごめんなさいもうしません

全体的に

  • 運営の皆様、参加者の皆様、そして声優の皆様、ありがとうございました!
  • 楽しかったです!
    • 色々話題になっているけど、やっぱりハッカソンやゲームジャムの醍醐味は「短期間で自分の作りたいもの作れること」そして「他のチームの価値観に触れること」にあると思っています
    • 多種多様な「声」 に対する解釈を知れて、面白かったです!
    • 次回もあれば、是非参加したいですぞ!